スターリンが言ってた。
『一人の死は悲劇だが数百万人の死は統計上の数字でしかない』って。
人間の感情が動くのは、想像力が働いたときだということ。
想像力が働くのは、数字じゃなくて、顔が見えたときだということ。
Wikipediaで調べてみると、こんな実験が出てくる。
心理的現象では何百万人の苦難よりも、たった一人の悲劇の方が人々の心を動かしている。ウォートン・スクールの教授らによって行われた実験では、アフリカの食糧難で苦しむ三百万人の子供たちのためよりも、マリの一人の少女のためにというメッセージの方が多くの募金を集めた。(引用:Wikipedia|一人の死は悲劇だが数百万人の死は統計上の数字でしかない)
これを、リアルタイムで感じる出来事があった。
サウナタイガーで夫婦が亡くなった事故。
https://news.yahoo.co.jp/articles/69f7e175daad252a7a9287824bd25ae54803d1ce
あまりにも痛ましい事故。
3歳の娘さんがいたらしい。
苦しい。
苦しすぎる。
3歳の娘さんには、何の罪もない。
もちろん、亡くなったご夫婦にもない。
もし、娘さんにお会いすることがあれば、ぜひとも協力したい。
これからもきっと、思いを馳せると思う。
「あの3歳の娘さんは、どう生きてるだろうか」と。
そう。
なぜか。
思いを馳せてしまう。
実はこの瞬間にも、この世界で誰かが亡くなっているのに。
スターリンが言ってたことは、本当だったんだ。
『一人の死は悲劇だが数百万人の死は統計上の数字でしかない』
サウナタイガーで起きた悲劇。
世界のどこかで起きている悲劇。
後者の悲劇は、統計として脳内処理されてしまうんだ。
どちらも等しく、悲劇なのに。
