11月17日、第一子が生まれました。
立ち会い出産だった。
こんなに苦しそうな妻の顔は見たことがない。
こんなに苦しそうな妻の声は聞いたことがない。
初めて、妻からあんなに乱雑に指示された。
陣痛が落ち着いたとき「ごめん、あんな言い方して」と言われた。
・・・・いいんだよ。
いいんだよ本当に。
命がかかってるんだ。
出産は、命懸けの戦いなんだ。
僕たちの宝物を、お腹の中で育ててくれてありがとう。
僕たちの宝物を、外の世界に出してくれてありがとう。

・・・必死に成し遂げた妻を見て思ったことがある。
「俺はこの痛みに耐えられるだろうか」
きっと無理だろうな、でもこの痛みが訪れることはない。
だって、生物学的に男だからね。
ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「俺は、こんなにも命懸けで家族を守ることができるだろうか」
これまでも頑張ってきた。
自殺未遂も乗り越えてきた。
精神的な病も乗り越えてきた。
空間を切り裂くような絶叫。
妻の絶叫。
ああ、最後にあんなにも大きな声を出したのはいつだろう。
大きな声を出さなくてはいけないほど、必死だったのはいつだろう。
助けて!!!!!!!!!!
痛い!!!!!!!!!!!
いつも弱音を吐かない妻が、口にした言葉。
思わずそんなセリフが出てしまうほど、必死になったのはいつだっただろう。
悲しい。
人生で一回もないかもしれないな。
人生で一回も、あの妻のように努力したことはないのかもしれない。
踏ん張ったことがないのかもしれない。
わかんない、忘れてしまったのかもしれない。
まあ、過去のことを考えても仕方がないか。
やろう、これから。
家族のために命をかけよう。
死んでもいいなんて一言も言わないから、命をかけよう。
守ろう。
宝物たちを守ろう。
・・・・・・今日、妻から連絡があった。
「退院するときおしゃれしたいから、あの服持ってきて!!!!」
可愛い。
退院時はたくさん写真撮るから、やっぱりおしゃれしたいよね!
今日も手紙を書こう。
このところ、毎日病院に洗濯物をとりに行ってて、その度に手紙を渡してる。
毎日手紙を書いてる。
こんなことをしたのは初めて。
でも、手紙を書かずにはいられないんだよ。
本当に(笑)
自分の変わりようにびっくりしてしまう(笑)
そろそろ準備しよう。
